本当にこんなことがあるのか?

みんなは頭を使って、そのことを考えていました。





輝きを失った石  第一章・4





厨房で人骨を見つけてしまった真田と柳の2人は、急いでその部屋をでてきた。

2人のその異変に気付いた仁王と柳生は、急いで傍に寄ってきた。





「真田、参謀。 一体何があったんじゃ?

 顔が青ざめとーよ。」





「本当に一体あの部屋で一体何があったんですか?

 あそこには何が・・・。」





2人に尋ねられ、真田と柳は少しの間黙っていたが、やっと重い口を開いた。





「・・・実はあそこに人骨があったんだ。」





「えっ?」





「本当だ。 間違いない。

 あれは確かに人骨だった。」





「何でそんなもんがあるんじゃ?

 仮にもここは普通の館じゃろ? まあ、使われんくなってかなり経っとるようじゃが。」





2人から話を聞いても仁王と柳生は半信半疑だった。

それはそうだろう。

いきなり人骨があったなどと言われて信じるほうが無理というものだ。





「まあ、信じれないというのは分かる。 このことは俺もできれば信じたくはない。

 しかし、これは事実なんだ。」





「・・・真田君の言葉信じましょう。」





ふいに柳生がそう言った。





「おい柳生。 この話信じるんか?」





「信じます。 この館は明らかにおかしいです。

 それに第一真田君や柳君が嘘をつくとも思えません。」





柳生はそうきっぱりと言い切った。





「・・・そうじゃな。 確かに嘘をつく理由なんてなんもないしな。

 分かった。 俺もその話信じる。 

 あ、じゃけどその部屋行くんなんて言わんじゃろ?

 行くなんて言ったら俺はパスじゃ。 人骨なんて怖いからのう。」





「安心してくれ。 そんなつもりまったくない。

 第一俺達だってもう行きたくなんだ。 そんなところにわざわざ行ったりはしない。」





「それ聞いてほっとしたわ。

 ・・・さて、これからどうする? とりあえずもう一個扉見つけたんじゃが。」





仁王はそう言って自分の後ろのほうを指差した。

ここからではよく見えないが、どうやら奥のほうに扉があるらしい。





「そうだな。 とりあえず行ってみるか。

 このままここにいたってらちがあかないからな。」





真田がそう言うと、全員うなづいた。

そして4人は、屋敷の奥へと足を踏み入れようとしていた・・・。









【あとがき】

最近何にも更新していなかったので、少しは力をいれていこうと思っています。

それにしても内容が全然先に進みません。

書きたいことは決まっているんですがなんか長くなってしまう。

さて、これからまだあと何話かはこの4人のお話です。

はたして彼らは一体どうなってしまうのでしょうか?



05.4.22



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