あの人の強さは一体どこからきているんだろう?

俺もあの人のような強さが欲しい・・・。






Smphony of destiny  第一章・9





魔物を倒した後、手塚達は町の中を回っていた。

そして、魔物によって壊された建物の下敷きになっている人や、傷を負った人の救助をしていた。





「マスター、ここにも人が!」





「分かった。 少しどいていろ。

 『エレベイト』!!」





手塚が地面に剣を刺し、そう唱えると、土が隆起して下敷きのなっていた人の上の瓦礫をどけた。

そこをすかさずリョーマが助けた。





「ありがとうございます。 本当に助かりました。」





「いいえ、礼には及びません。 それよりも早く怪我の手当てを。」





手塚はそう言い、リョーマとともに他の場所へと向かった。

そして、2人とは別に桃城と日吉も人々の救助に当たっていた。





「おい、桃城。 ここにも人がいるぞ!」





「分かってるって! お前も俺にばっか頼るな!!」





「む。 しょうがないだろう。

 俺はお前と違ってそんな馬鹿力はないんだから。」





「馬鹿力言うな! ったく、手伝ってやるからとっとと助けんぞ!」





・・・こんな状態である。 これでは仲がいいのか悪いのかまったく分からない。

そして、数時間後、4人は全ての人を助け出した。





「ふう、やーっと終わったぜ。」





「さすがに疲れたな。 今日はゆっくり休みたい・・・。」





桃城と日吉の2人は、そう言ってうだれていた。

と、そこに手塚とリョーマの2人が現れた。





「2人ともそんな疲れたの? そんなんじゃまだまだだね。」





リョーマのその言葉に、かちんときた2人だが、手塚がいたのであえてなにも言わなかった。

そしたら、手塚がそんなことを言うなと言ってくれたので、2人はやったと思った。





「2人もご苦労だった。 これでこの町は平和に戻る。

 先ほど王都のほうから連絡がきてな、この町は今後警備を強化するそうだ。」





「そうですか。 よかった。」





手塚のその言葉に、2人はほっとした。 だが・・・。





「魔物はこれで倒したんだが、ここで問題が発生した。

 この町にはオーブのことについて記された書物があったらしい。

 それがこの混乱に乗じて何者かに盗まれた。」





その言葉は強烈だった。 オーブについて記された書物。

それはものすごく重要な物だった。

今の段階では、オーブについて分かっていることは少しだ。

その謎を解くための鍵を盗まれたとなると、とんでもない事態だ。

そして、裏を返せば、オーブの秘密を知ろうとしている者がいるということでもある。





「それってかなりヤバイ状況じゃないですか。」





日吉がそう言うと、手塚はうなづいた。





「ああ、かなり状況は切羽詰まっている。

 この状況を重く見た榊様から、俺達に新しい任務が下された。

 内容は、『これから手塚、越前、桃城、日吉の4名は、盗まれた書物の捜索に当たるように。

 なお、この任務は極秘とする。』 だ。

 事は急を要する。 すぐに捜索に当たってくれ。」





「「分かりました。」」





手塚からそう任務内容が伝えられると、2人はすぐにその場から消えた。

そして、そこには手塚とリョーマの2人が残された。





「また、大変なことになりましたね。」





「ああ、これからは今まで以上に過酷になる。

 油断せずに行くぞ。」





「はい、マスター。」





そう言葉を交わすと、2人もまたその場から消えた・・・。









【あとがき】

 な、なんとか終わりました。 手塚とリョーマの話。

 なんでこんなに長くなったんだろう? もうこの頃ずんずん長くなっていってるよ。

 文章力ないと辛い・・・。

 しかも、最初予定してたのと違う展開になてきてる・・・。

 このままだとさらにとんでもないことになるような・・・。

 ・・・まあ、いっか。(いいのか?)

 きっとなんとかなるさ!(ならないと思う・・・。)


 05.5.5




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