オーブってホントにこんなトコにあるのかなあ?
この町、こんなに平和で、争いとは無縁な気がするのに・・・。
Symphony of destiny 第二章・2
千石のお腹が空いたということで、腹ごしらえのためにレストランへ入った2人。
そこには、なんの偶然か、討伐隊の菊丸と伊武がいました。
彼らはここに休暇に来たとか。
そして、跡部に興味を持った2人は、千石に事情を聞きました。
「・・・ってことなんだよ。 だから、俺と跡部君は、別に契約も何にも結んでないの。」
千石がそう言うと、菊丸は残念そうに言った。
「にゃ〜んだ。 やーっと千石にパートナーが見つかったって喜んであげようと思ったのにい。
でも、違うんだからしょうがないよね。」
菊丸はそう残念そうに言った。
「期待させてごめんね〜。 でも、本当にことなんだからしょうがないの。」
「・・・いや、べつに期待なんてしてないし・・・。」
伊武の言った言葉が、ぐさりと心に突き刺さった瞬間だった・・・。
☆
その後、運ばれてきたご飯を食べながら、最近の話をしていると、菊丸が、
「そういえば、最近仕事はどうなの?
オーブ、集まった?」
と言った。 それに千石が、
「いや、全然。 とりあえず今王都にあるのは『土』と『無』の2つだけ。
ほかのオーブの情報は・・・あるのかな?
とりあえず俺はここに水のオーブがあるかもしれないから調査しに行けって任務を受けたんで来たんだ。」
「ほかのオーブの情報も知っておいたほうがいいんじゃにゃいのかにゃ・・・?
へえ、ここに水がね。 ・・・ん?
ねえ、信司、水のオーブの話ってどっかで聞いたことにゃかったっけ?」
菊丸はそう伊武に聞いた。 ちなみに、また忘れられていそうだからここでひとつ。
跡部は話の状況がいまひとつ分かってないので、静かに聞いている。
・・・すると伊武は、
「・・・聞いたことあるよ。 でも、あくまで噂だからね。 信用度は低いよ。
でも、噂って言っても、今千石が話してたのと同じ。
だけど、これでこの町にオーブがあるって可能性は比較的に上がったんじゃない?」
「そうだね。 君が聞いたことがあるんなら信用度は高いね。
じゃあ、聞き込みして調べてみるか。」
そう言って千石は大きく背伸びをした。
☆
その後、食事を終えた4人はレストランを出た。
そして、菊丸と伊武とはそこで別れた。
なんでも、休暇中は仕事のことは考えたくないのだそうだ。
そして、聞き込みを開始しようとした時に跡部が、
「ちょっと待て。 ・・・何か感じる。」
といきなり言った。 それに驚いたのは千石。
それもそのはず、彼は何も感じなかったのだから。
「え? 何々? 俺は何も感じないんだけど。」
そう千石が言うと、跡部はこっちだ。 と言って歩き始めてしまった。
その跡部に遅れないように、千石もあわててついていった。
跡部は、町の中を何のためらいもなく進んでいった。
そして、彼はとある場所で足を止めた。
「ここから何かの力を感じるんだ。」
そう言って彼が示したのは、この町の中心の広場にある巨大な噴水。
この噴水からは常に水が流れていて、町を潤している。
町の中を縦横無尽に走る川の水は、全てここから流れていったものだった。
「え? ここから?」
以外な場所なので、千石はそう跡部に聞き返した。
「ああ、ここの・・・そうだな、地下か?
そこから力を感じる。 ここで感じるのはそこまで強くはないんだが。」
跡部がそう言うと、千石は腕を組んで悩んだ顔をした。
「そうかあ、ここの地下か。 う〜ん。 とりあえず今調べるわけにはいかないね。
人が多すぎる。 ・・・よし、今夜またここに来て調べようか。」
「ああ、そのほうがいいだろう。」
そう言うと、2人はその場をあとにした・・・。
【あとがき】
やっと出来た・・・。 しばらく全然書く時間なかったもので。
なんか最近跡部のキャラが全然違うものになってきているような気がします。
こんなの跡部じゃないと自己嫌悪気味です。
・・・なんでこんな俺様じゃないキャラになっちゃったんだろう?
05.6.5
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